レーシックの手術を受けた場合、深刻なものはありませんが手術後には少なからず後遺症がでることは理解しておきましょう。
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ハロ・グレア
まずレーシック手術を受けてから数ヶ月間は、そう強くない明るさの光が通常よりも明るく感じられることがあります。
これが「ハロー現象」や「グレア現象」といわれている症状です。
ハロ・グレアがでても、レーシック施術後数ヶ月が経過すると通常の状態に戻ることがほとんどです。しかし、ごく少数ですが、さらに長く後遺症として残るという例が報告されています。
また、色の明暗の差が識別しにくくなることもあるようです。そのため、色を識別したり、色彩に関係する仕事をしている人は、レーシック手術は慎重になる必要があるでしょう。
ドライアイ
他に考えられる後遺症には、医師の技量不足による乱視やドライアイ、そしてフラップが剥がれるといったものがあります。こういった後遺症は、最新機器を使った施術を受けることでも軽減できます。
レーシックの一般的な後遺症は、「ドライアイ」や「暗闇での視力低下」などです。これらの症状は人によって違いはあるようですが、レーシックの手術を受ければある程度は避けることの出来ない症状です。
こういったレーシック手術の後遺症や症状は、一定の時間の経過と共に治る「一時的な後遺症」です。そのため、手術後の経過の一工程と認識しておく必要があるようです。
さらに、後遺症とは言えないものですが、レーシック手術において角膜にフラップを作る為、眼にフラップの跡が残ります。これは肉眼では確認の出来ない小さな傷跡であり問題はありませんが。
そしてレーシックの後遺症は、フラップの安定する1週間~1ヶ月経つとほとんどの場合自然に治まっていきます。
このようなレーシックの手術後の症状により、日常生活において注意が必要なことがあります。それは、光に敏感になり暗闇での視力が低下する症状がある場合は、夜間の運転などは控えるようにするといったことです。
さらに人によっては、昼間の外出にはサングラスが必要になる場合もあります。特に車の運転に関しては、危険を伴う場合があるので、慎重になる必要があるでしょう。
過矯正のリスクについて
レーシックの手術を受けた後に、視力は徐々に回復していきます。まれに想定以上に視力が上がり過ぎることもあります。急激に視界がよくなることによって、脳がその刺激に驚いてしまうために目が疲れます。
レーシック後の見え方は安定していないこともありますが、徐々に慣れていくもので、基本的にはだんだんと目が慣れてきます。
度の強すぎるメガネをかけた時に、頭痛がしたり気分が悪くなったり、といった症状が起こる場合がありますよね?
過矯正はこれと同じような症状が出る場合がありますが、時間が経過するにしたがって自然な状態となっていきます。
またレーシックの手術を受けて、はじめは見えすぎていたとしても、目の疲れや酷使などにより、視力が少しずつ落ちていくこともあります。レーシックでは、最終的に安定した視力が1.0以上あれば問題はないとされています。
フラップ作成のリスクは?
レーシック手術は、その過程が二段階に分かれています。最初の段階では、フラップを作成します。フラツプとは、角膜の表面を極薄く削って作る蓋の役目をする部分のことをいいます。
次の段階は、フラップの下の部分を削り視力の矯正をします。そして、フラップ(蓋)をかぶせて終了します。
フラップ作成時に起こること
まれに、感染症にかかるリスクはあります。これは清潔でない施設で手術をすることにより起こりますが、大手のクリニックでは徹底した感染症対策を行っているので、今はそれほど心配はいりません。
フラップの位置がずれたり、フラップが取れてしまうなどフラップの不完全さが原因となる所謂手術の失敗があります。執刀医の技量が未熟なために起こります。しかし今はほとんどがコンピューター制御されており、執刀医はフラップを閉じる程度なので普通は考えられません。
フラップが混濁してしまうことがあります。また、角膜の歪みが原因の乱視等になることもあります。フラップを作るときに涙腺を損傷しますが、それが原因のドライアイになります。普通はしばらくすると治るようです。
フラップの下の部分を削るリスク
ハロ(暗いところで光源が滲んで見える症状)、グレイ(光源がギラつく)がでてしまうときがあります。角膜を削るときの誤差等が原因と考えられます。
乱視がひどくなることがあります。これも角膜を削るときに最初に予定したものとずれてしまうことが原因と考えられます。
角膜を削ったために薄くなりすぎて、眼圧により角膜拡張症を引き起こすことがあります。これは手術前の検討が甘かった場合起こります。
以上、手術後に起こる可能性のある症状を簡単に述べてみました。ここで述べたことは普通は起きない事です。ですがドライアイはほとんどの人が多かれ少なかれ経験します。そして、ほとんどの人は自然に治ります。
暗い場所で自覚することの多いハロの症状等も、時間と共に症状が軽くなることが多いようです。