レーシックとラゼックは本来違う手術なのですが、最近では「レーシック」というのが大まかに視力矯正手術全体を指し、その中に「ラゼック」もあるという感じになっています。
さて、ラゼックはレーシックのように角膜を削る視力矯正法ですが、フラップの作り方がレーシックと異なっています。刃やレーザーではなく、薬剤でフラップを作るのです。そのため非常に薄いフラップが作れます。
ラゼックの利点は以下のようになります。
①角膜が薄い人でも手術可能
ラゼックではフラップが薄いため、角膜が薄くて「レーシックができない」と適応外になった人でも手術可能な場合があります。
②フラップが剥がれにくい
レーシックでは、角膜を保護するフラップが強い衝撃などで剥がれることもあります。勿論、通常の生活や通常の衝撃では大丈夫なのですが、格闘選手や、激しい衝撃をともなうプロスポーツなどでは、ありえないことではありません。ラゼックならフラップが剥がれにくいため、スポーツ選手に好まれる手術法なのです。
③ハロやグレア(光のぼやけやにじみ)が出にくい
角膜に傷が入る関係上、ハロやグレアはレーシックの術後によく見られる症状です。時間とともにほとんどが落ちつきますが、多少残ってしまうケースもあります。こうしたハロやグレアが、ラゼックではかなり押さえられています。
ラゼックは痛い?
これは個人差によります。が、レーシックよりは痛いです。レーシックはほとんど痛みが出ないと言われますが、ラゼックは治療数日後は痛みをともないます。
人によってはかなり痛みますですので、クリニックでは4、5日ほど会社を休むよう薦めているところもあります。
現在では、この痛みを押さえる治療法もかなり研究されてきており、短いながらも生活に支障が出るほど痛むケースは減ってきていると言いますが、痛みは個人差があるものですので、ラゼックを受ける場合はきっちりと休養期間を取れるようにしましょう。